【一般】
大久保利通の肖像 その生と死をめぐって
横田庄一郎/著
四六判・上製・296頁
(本体2200円+税) ISBN978-4-86085-101-9 (2012.9)
暗殺現場の真相に迫る!

襲撃されたとき乗っていた馬車を詳細に調査し、
大久保最後の場面を再現して、通説を正す。
断固たる決断力が冷酷とも評されてきた政治家の生と死を、
綿密な取材と資料の丹念な読み込みにより鮮やかに蘇らせる。

 島田が襲ったとき、はたして刀を振るったのは馬車の中なのか、外なのか。大久保はいつ、どのように馬車から出たのかどうか。ここはあれこれ解釈できる文献より、事件の“生き残り”である馬車を見てみたい。
 馬車の右扉にはおびただしい血痕が付いていた跡があった。左側の扉には、そんなものはない。(本文より)
 

■本書目次
第一章 大久保利通の肖像
   一. 思い出スケッチ
   二. ピンクの手紙
   三. 「囲碁」誤解なきよう
   四. 一蔵どんの畳踊り

第二章 豪邁沈毅
   一. 何事も命がけ
   二. 岩倉使節団
   三. 言論人の嘆き
   四. 大久保神社


第三章 西郷隆盛との別れ
   一. 加治屋町の仲間
   二. 並び立つ両雄
   三. 「おいは知らん」
   四. 政府え尋問の筋
   五. 葬送行進曲

第四章 暗殺現場の真相
   一. 馬車の血痕
   二. 御用箱の謎
   三. その日その前後
   四. 道筋の謎の謎

【横田庄一郎の本】
西郷隆盛惜別譜
「草枕」変奏曲  夏目漱石とグレン・グールド

漱石とグールド 8人の「草枕」協奏曲(横田庄一郎/編)
キリシタンと西洋音楽
フルトヴェングラー幻の東京公演
第九「初めて」物語
富永仲基の「楽律考」 儒教と音楽について

おわらの恋風


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