【児童・読み物】
エンジェル翼をひろげる
【絶版】
エンジェル翼をひろげる

Angel spreads her wings
うら庭のエンジェルシリーズ
ジュディ・デルトン/作  岡本浜江/訳  玉村敬子/挿絵
Judy Delton
四六判 上製 197頁 (本体1300円+税) ISBN4-86085-006-8 (2004.3)
家族とともに、大人へと歩きだした。エンジェルの成長物語。

「あぶなく秘密をもらすところだった」お母さんとお母さんの友達エイリスの声が聞こえます。秘密をもらすって?それは、家族全員でルディの国ギリシャに行くことでした。自分だけ知らなかった、エンジェルは悲しくなりました。そして、不安でいっぱいになりました。飛行機に乗ったり、新しい土地に行くこと、そして初めて会うおじいちゃんとおばあちゃんはいったいどんな人達なのでしょうか…。
うら庭のエンジェルシリーズ第6作!
 

………………………………………………………
 エンジェルはここちよくふとんにもぐっていました。もう朝で、日の光が窓からさしこんでくるけれど、おきなくてもいい。学校はお休みになったのです。目のまえには長い夏が待っています。友だちのエドナとあそんでもいいし、生まれたばかりの妹のテーナをさんぽにつれだしてもいい。
 エンジェルと弟のポロは、ながいことお母さんと三人だけで、ウィスコンシンの小さな町エルム・シティの大きな緑の家にくらしてきました。エンジェルはそれが気に入っていました。でもお母さんが休暇でカナダに行き、ルディという道化師と出会いました。テレビの子ども番組でショウをやって生活を立てているほんものの道化師です。そのルディとお母さんが結婚し、みんなの名字がオーリアリからパパドポリスにかわりました。ボロにはとてもかけないようなむずかしい名字です。かわいそうなボロ。やっとオーリアリがかけるようになったばかりだったのに、またはじめからおぼえなおしです。
………………………………(「1 ふくろのネコ」より)


■本書もくじ

1 ふくろのネコ
2 またとないチャンス
3 家を貸す?
4 舞台のように
5 あたらしいかりて
6 アテネ行き三四〇便
7 乱気流
8 魚の頭
9 朝の買い物
10 生きている冷蔵庫
11 教会の大じけん
12 イァイァのおかげ
13 家からのゆうびん
14 家族会議
  訳者あとがき


【うら庭のエンジェルシリーズ】

1 うら庭のエンジェル
2 エンジェルのおるすばん
3 エンジェルとお母さんの恋人
4 エンジェルとお母さんの結婚
5 エンジェルとあたらしい家族
6 エンジェル翼をひろげる


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