たつやは、しらない子にあった。ゆたかってなまえの子だった。 ひっこししたきたばかりなんだって。まだ、ともだちいないんだって。 たつやが、「あそぼうか」っていったら、ゆたかが、うれしそうにこっくりした。 「ぼくんち、こいよ。すぐそこだよ」って、たつやがいったら、おかあさんが、ここよりとおくは、いっちゃだめっていったんだって。 それで、ふたりは、レンガのまちであそぶことにしたんだ。レンガのまちは、たつやのいえとゆたかのマンションのあいだにあるんだよ。 「ここにいれば、あめがふってもぬれないね」
【くらしの絵本】 きのぼりとかげへおくりもの ぎんのなみおどる とおかおくれのぼんおどり ●
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