島の朝は、はやい。 ようへいが、まだねむっているころ、じいちゃんたちのふねは、りょうをおえてかえってくる。けさは、あゆが、あがってきた。 ふねからおろした荷を、とうさんが、こうばにはこぶ。 あとすこしすれば、かあさんたちがやってきて、しょうゆとさとうで、あゆの煮つけがはじまる。 「ようけはとれんな。きょうは、かまはんぶん、やすみやわ。このごろ、スーパーのふくろばかりとれるで、こまるわ」 とうさんのかおは、うかない。
【くらしの絵本】 きのぼりとかげへおくりもの ぎんのなみおどる ● とおかおくれのぼんおどり
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