ジェレミア・オバディア・ジャッケノリー・ジョーンズという名前の男の子が、大きな森に おばあさんと くらしていました。
二人の家は、しょうがいりのクッキーとケーキで できています。まどガラスは、とうめいなお砂糖。屋根はチョコレートです。
ジェレミアは、とても しあわせでした。おばあさんが、だいすきだったし、お菓子の家を、ときどき、たべられるのも楽しみの一つでした。
ある朝、おばあさんが、いいました。
「ジェレミア、大きな森のむこうの川と丘をこえたところに すんでいるおばさんに、ジャムタルトを とどけたほしいんだよ」
「いいよ」
ジェレミアが、げんきに こたえました。
おばあさんは、タルトをつくり、さますために、台所のまどのしたにある台に、そっと、おきました。 |