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オウム真理教の政治学 |
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大石紘一郎/著 |
四六判 並製 306頁 (本体1900円+税) ISBN4-86085-069-2 2008.10) |
あの誇大妄想の麻原に、あの荒唐無稽な教義に、
なぜ信者たちはひきつけられたのか。
前途有望な若者たちが、どうして数々の殺人を含むおぞましい事件にまきこまれたのか。著者は、オウム真理教事件を根底から理解するために、そもそも人間存在のあり方、そしてそこに機能する言語を介した人間一般の認識の態様にまで遡って、原理的に考えてみる必要があると主張する。そのような視角から著者は、ウィトゲンシュタインの“言語ゲーム”の概念に着目し、あわせて政治学の多彩な手法を駆使してオウム真理教事件を分析し、事件の意味を探る。 |
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■本書目次
第一章 「オウム真理教事件」の概要と問題関心
一 さまざまな疑問と「オウム真理教事件」の起点
二 東京地下鉄サリン事件の前後
三 問題関心といくつかの先行研究
第二章 理論的諸前提―人間と状況
一 価値体系
二 ネーミング
三 言語ゲーム
第三章 教義に内在する論理的しかけ
一 教義内容とその受容
(一) “解説” (二) “宇宙論”(三) “歴史哲学”
二 「ポア」の論理
三 「マハー・ムドラー」の論理
四 「聖無頓着」の論理
第四章 教団システム作動の政治学
一 殺人への傾斜―田口修二事件
二 「高弟」たちの心理
(一) 「ステージ・システム」 (二) カリスマ (三) 権威 (四) 「二重思考」
三 「顕教」と「密教」―組織の重層性
四 教祖の「宗教性」―ニヒリズム
第五章 結語―事件が合意するもの
一 オウム真理教事件と敗戦前の日本
二 言語ゲームの概念と相対主義
三 言語ゲーム概念の有用性
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【大石紘一郎の本】
●町と村のリーダーたち
●現代アメリカの心と社会ー国民意識からさぐる政治・社会の深層ー |
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