今、興味深く楽しんでいる雑誌「望星」。
目にしたり、手にとったりしたことはあったものの、ちゃんと読み始めたのはこの1年くらい。最新刊もチェックしているが、バックナンバーを少しずつ遡って読みたいものを選ぶのが楽しい。なんと言っても、特集が独創的。特集名も独特。特集内容は広範囲にわたり、興味ある分野への入り口としてもピッタリに思う。老若男女問わず、幅広い世代にオススメしたい。
いくつか特集名をあげると、
「おやつだヨ! 全員集合」(2021年1月号)
「手仕事さそう文房具」(2020年12月号) 「ニッポン宿題帳―この人たちの実感を聞く!」(2020年10月号)
「雑草、雑草って言うな!」(2020年5月号」 「天気は悪くありません―気象予報の2000年」(2019年8月号)
「立ち食い行進曲」(2018年5月)
なになに?何だろう?と、気になりませんか?。
私も目次を見ながら、少しずつ興味あるものを手元に揃えている。
連載も、多岐にわたる分野でさまざまな執筆者が書いていておもしろい。 たまたま読んでいた「落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ」
(頭木弘樹著、ちくま文庫)も、「望星」の連載だったと知って驚く。
この人のこの記事が読みたい!と思うものがたくさんあるし、特集に惹かれて読み始めると、知らなかった書き手に出会えたりする。紙の媒体のいいところが満載。
長野亮之介さんが書く表紙の絵も楽しみで、特集に合わせて、クスリと笑えたり、チクリと考えさせられたり、これもこの雑誌の魅力のひとつ。
「望星」を知っている人にしてみれば、今さらかもしれないけれど、今楽しんでいる私は、もっと多くの人に知ってもらいたいと、今強く思っている。バックナンバーの特集名を見るだけでも、必ず読みたくなる1冊が見つかるはずなので、ぜひ「望星」のHPへ!
最後に、表紙を掲載させてもらった望星8月号の特集は「本が私にくれたもの」。
大好きな作家の梯久美子さんの記事を読みたくて手にした。梯さんの書くノンフィクション、そこで描かれる人物にいつも強烈に惹きつけられるのだが、なぜ私がそう思うのか、その一端がわかる内容で嬉しくなった。その他の記事もおもしろく、時折読み返す私の大切な1冊になっている。
(文:みなりん) |