本屋さんが好きです。個性的であり、普遍的でもあり、ありとあらゆるジャンルの、さまざまな情報が、所狭しと詰まっている魅力的な場所です。そんな本屋さんが、東京にも、全国にも、こんなにたくさんあるなんて、ワクワクしませんか?行かないなんてもったいない!
どちらの本も、店舗の紹介とともに、店内の写真を数多く掲載しているので、読んでいるだけでも訪れた気分になれるのですが、やはり読めば読むほど、実際に行きたくなってしまうものです。店主の方の話を交えた紹介文を読めば、実際に会って話をしてみたくなります。本好きの人はもちろんのこと、それ以外の人も、この本を片手に気になる本屋さんをのぞいたら、本屋めぐりにハマってしまうかもしれません。本屋さんの魅力をあますことなく、ぎゅっと詰め込んだ二冊、ぜひ!
今、本が売れないと言われ、えっと驚くような本屋さんが閉店しまうような時代です。朔北社は、たくさんの児童書の専門店さんにもお世話になっているのですが、豊富な知識があって、たくさんのことを教えてくれるお店の方たちがいることは、とても幸せです。自社の本の紹介をそっちのけで、本についてのあれこれを話して盛り上がれる貴重な場所です。でも、これまでにも、そんな本屋さんがいくつも閉店してしまっています。本当に残念でならない。
街の本屋さんがいつまでも続くように、この本に紹介されている本屋さんが、頑張っているたくさんの本屋さんがなくならないように、私にできることをしたい。一人の本好きの読者として、近くの街の本屋さんで本を買って、時に遠出をして、たどり着いた場所の本屋さんで、本を買う。
そして本を作る出版社として、いい本を作ろう。本屋さんに「朔北社のこの本を、売りたい!」と思ってもらえるように、読者に「この本を絶対手元に置きたい!」と思ってもらえる本を作りたい。いや、作るぞ。本屋さんがいつまでも、楽しくて魅力的な場所であり続けるように……。
(文:みなりん) |