私の子どもが、現在9歳。最近の選書基準のひとつに、「子どもも読むかな?」がある。せっかくなので一緒に読書を楽しみたいし、こちらが選んだ本に「ブブッ」と吹き出してくれたら、嬉しい。この本も、そんなことを想像しながら、タイトルにも惹かれ、購入した1冊。
地球上の生き物が進化する過程で、生き残るために環境に応じてさまざまな変化をしてきた。その結果、なかには「どうしてこうなった?」と思ってしまう生き物が……。「ざんねんな体」「ざんねんな生き方」「ざんねんな能力」の3章で構成され、それぞれに分類された「ざんねんないきもの」ひとつひとつにキャッチーな紹介文とかわいい絵と解説がついている。読みやすい文章で総ルビ、小さな子どもは夢中になって読むとおもう。
おとなも楽しめるが、実は知っていることも多い。ただ、その事実を「ざんねん」とは思っていなかったので、その発想がおもしろかった。確かに「ざんねん」と言われれば、そうかもしれない。
そして! この本を読んで、いきものやいのちに興味を持った子どもたちは、小社刊行の「いのちのなぞ」(上の巻・下の巻)をぜひ、読んでほしい!
生きているってどんなこと? 私のいのちはどこからきたの? いのちについて、みんなの知りたいがいっぱい詰まっている、おもしろい本です。小学校中学年から。(文:みなりん)
http://www.sakuhokusha.co.jp/book/inoti1.html
http://www.sakuhokusha.co.jp/book/inoti2.html |