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Bruno Munari's ZOO

ブルーノ・ムナーリ/作
Putnam Pub Group
ムナーリはイタリアのアーティスト。デザインなどの他に絵本なども手がける多彩な人。日本でも「木をかこう」や「太陽をかこう」などの一風変わった絵本が翻訳出版されているし「きりのサーカス」は絶版になっているが、ホームページ上でもよく話題になる本だ。「Bruno Munari's ZOO」は動物園をめぐる絵本。日本では翻訳が出ていない。ムナーリ自身が動物園を案内する「ちょうちょ」のようだ。でも、ちょうちょは2ひき…もう一方のちょうちょは誰なのかと考える。どのページにもさりげなくちょうちょが登場する。動物園にいる動物たちには、いろいろな個性があってその1つ1つの説明の中にムナーリの動物に対する愛情がなんだか伝わってくる。地味な絵本のようだけど、私がお母さんになる日がくるとしたら子どもを膝に乗せて一緒にみたいなあと思う大好きな絵本だ。洋書絵本は翻訳絵本よりも空を飛んでくる分なのか高いのが玉にきずだが、なかなよい掘り出し物が見つかる。たまには洋書売場も覗いてみて下さい。(文:やぎ)