ダンスのすきなワニ ダンスの
すきな
ワニ
リチャード・ウェアリング/文 ホリー・スウェイン/絵 まえざわあきえ/訳
30cm×24cm・32頁・定価1680円(本体1600円)
2004年10月30日刊行・読者対象:幼児、小学校初級向
ティナとかわいいワニのアルベルトが繰り広げる、絵もストーリーもとびきりゆかいで楽しい絵本。朔北社おすすめの新刊翻訳絵本です!!

ティナがエズラおじさんにもらった卵からワニが産まれました。ワニの名前は「アルベルト」、ティナとはすぐ大の仲良しになりました。二人の一番のお気に入りはタンゴに合わせ踊ること、何時間でも一緒に踊ります。
そんなある日、大変なことがおきました。

お風呂場で踊っていたティナとアルベルトは石鹸をふんで転び、アルベルトだけが頭からトイレにつっこみ、流されてしまったのです。アルベルトは家の地下を下へ下へと流されていきます。でも何だか冒険ごっこみたいでワクワクしてきました。遊んでは泳ぎ、泳いでは遊び、疲れたので家に帰ることにしました。水道管を上へ上へとのぼりトイレに顔を出すと・・・・・・

なんとそこは知らない家のトイレでした。そこで隣の水道管をのぼり顔をだすと、そこも知らない家のトイレでした。 
ええええええ …うちのトイレワニがいるんです! うわああああああ みどりいろです…。
がありました
25ほん……くらい。
アルベルトは、次から次へといろんな家のトイレに顔をだし、そのたびに見た人は大声で叫び警察に電話をしました。

このワニの話はすぐに広がりました。噂が噂をよんで、ついに新聞にこんな記事が載りました。

『ワニ1000びきうろつきまわる!トイレがきけん!』

町には、ワニ退治の専門家がやってきました。テレビやラジオは専門家の様子を何から何まで伝え、町中がワニの捕まる瞬間を待っています。ニュースを見ながら、ティナは心配でたまりません。トイレに駆け込み大きな声でアルベルトを呼んでみました。でも・・・、帰ってきません。
その時、ティナはいい方法を思いつきました。トイレの前でアルベルトの大好きなあの音楽をかけたら・・・。
迷子になってしまったアルベルト。アルベルトは無事ティナのもとへ戻ってこられるのでしょうか?

文:リチャード・ウェアリング 絵:ホリー・スウェイン 訳:まえざわあきえ
子どもの本や戯曲、映画の脚本などを書き、学校では科学と演劇の授業を受け持っている。『ダンスのすきなワニ』の話をおもいついたのは、お風呂場で娘にお話をねだられたのがきっかけとのこと。イギリス在住。 大学でイラストとデザインを学ぶ。本書で初めて絵本を手がけて以来、子どもの本のイラストレーターとして活躍している。この絵本の制作にあたり、下水道について勉強したり、タンゴを踊ったりしたとのこと。イギリス在住。 青葉学園短期大学助教授。専攻は言語学。アメリカ留学中に英米児童文学に親しんで以来、絵本の翻訳を手がける。訳書に『かぜがふいたら』『シンプキン』『いってらっしゃいおかえりなさい』(朔北社)『夏のねこ』『家出の日』(徳間書店)他多数。

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