■編集担当者からひと言
「ある日とつぜん、霊媒師」は、ドキドキのストーリー展開で読み始めたら、ページをめくる手を止められません! 霊媒師が活躍するミステリーというだけではなく、主人公のキャットと同年代(10代前半)の子が共感するリアルな日常や学校生活、思春期ならではの悩みも描かれていて、読者も感情移入しやすいと思います。また、キャット以外の登場人物も個性豊かに魅力的で、人間関係も丁寧に描かれています。キャットにとって唯一無二の存在となる『初めての親友ジャック』との関係は、本当の友だちの大切さを教えてくれます。霊媒師になる運命を受け入れようと人生の転換期を迎えるキャットを見守り、時にそっと手をさしのべる、自身も霊媒師でありキャットの最大の理解者となる母親の存在は、実生活と重ねあわせ、子どもだけでなく親の心にも響くと思います。
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