「この本おもしろかったよ!」
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あたしンち
(画像の表紙は1巻です)

あたしンち

けらえいこ/著
メディアファクトリー 
読売新聞の日曜日の朝刊で連載されている「あたしンち」、つい最近最新刊の6巻が、書籍売り上げのランキングで1位になった。

この「あたしンち」にたどり着く前、著者のけらえいこさんの「たたかうお嫁さま」「セキララ結婚生活」等、恋人同士から夫婦になった二人(多分、著者本人の話)の日々の生活を描いたシリーズを幾つか読んだ。決して大げさな愛情表現じゃなくても、ちゃんと気持ちは伝わるんだと教えてもらった。恋愛や恋人同士の何気ない会話や行動、それは本当にちっちゃな日常の1ページで、「こういうことある!ある!」と共感できるもの。

この人の作品からは、すごく幸せな愛情を感じることができる。それはもちろん「あたしンち」からも感じるられるのである。

この本は、母親、父親、みかん(姉)、ゆずひこ(弟)の4人家族の日常生活を描いているのだが、主に母親とみかんとの間での出来事が書かれている。母親の行動がおもしろく、キャラクターとしてもかなり個性的ではあるが、決して特別な母親像ではないと思う。考えてみれば、「じぶんち」の母親もそれなりに個性的だ。

母親と本音で喧嘩をし、泣いたり、笑ったり、そうやって一緒に過ごした子供の頃や10代の頃のことを思い出し、「こういうことある、ある」と頷きながら、「あたしンち」を読んでいる。(文:みなりん)