五味太郎さんの、絵本はとてもたくさんでていますが、(今では、書店で五味太郎コーナーが出来るほど沢山あります)中でもわたしのお気に入りはこの本です。
この本を読むと私は、私たちは、どこにでもいろんなことを、教えてくれる生き物に囲まれていて、それは学校の先生だけじゃなく、自然の中や、あっちこっちで、見ようとすれば見せてくれたり、教えてくれたりするんだなあと思って嬉しくなってしまうのです。いくつになっても、自分にないものや、すごいなあと思うことがらにであった時に、素直に驚いたり、すごいなあと思ったりしたいなと思ってしまいました。「〜のやりかたは〜が教えてくれました。」ということの羅列なんだけど大好きな本です。
私は五味さんという人に会ったこともなければ、話をしたこともありませんが「五味さんのお友達だよ」という人から、五味さんは、絵をかくのを苦痛だと思ったことがないのだと聞いたことがあります。五味さんのかく絵を見て、私は、何冊もの五味さんの絵本を手にとりながら本当にそうなのかもしれないと思うのでした。それは、しあわせなことだと思います。日常、やっぱりつまらない、つまらないと、仕事をしている人の仕事は、やっぱりつまらない仕事になってしまうだろうし、その人の顔も、どんなに美しいつくりの顔の人でも、嫌な顔つきになってしまうのではないのだろうか。楽しそうにしている人を見ると、やっぱりこちらまで嬉しくなるし、いい顔していると思うのです。(文:やぎ) |